フェスはどのくらい雨に降られるのか?24フェスの開催日を実測降水量で並べた
「あのフェスは雨が多い」という話は、たいてい印象で語られます。 ここでは降水確率でも平年値でもなく、実際に開催された日に何mm降ったかを集計しました。対象は屋外開催のフェス24件、合計853日分の実測値です。実測気温の比較と同じデータの取り方をしています。
フェス別の雨天率一覧
「雨の日」は日降水量1mm以上、「大雨の日」は10mm以上としています。 1mmは傘が要るかどうかの境目、10mmは地面の状態が変わる量です。 屋外フェスで効いてくるのは後者のほうです。
| フェス | 雨の日 | 大雨の日 | 1日の最大 | 集計範囲 |
|---|---|---|---|---|
| HAKUBA Mountain Festival長野 | 100% | 100% | 48.5mm2025年9月20日 | 2025〜2025年/2日参考値 |
| Dr.K Rock Fes北海道 | 50% | 0% | 1.0mm2021年9月5日 | 2018〜2021年/2日参考値 |
| 音楽と髭達新潟 | 46% | 8% | 20.0mm2013年8月31日 | 1996〜2025年/26日 |
| 京都大作戦京都 | 45% | 34% | 113.5mm2021年7月3日 | 2007〜2026年/44日 |
| FUJI ROCK FESTIVAL新潟 | 45% | 22% | 52.5mm2011年7月30日 | 1997〜2026年/88日 |
| SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER山梨 | 42% | 24% | 91.0mm2024年8月30日 | 1996〜2025年/59日 |
| KESEN ROCK FESTIVAL岩手 | 39% | 17% | 45.0mm2014年7月19日 | 2009〜2026年/23日 |
| SETSTOCK広島 | 35% | 17% | 69.0mm2009年7月26日 | 1999〜2012年/23日 |
| Sky Jamboree長崎 | 34% | 28% | 98.0mm2013年8月25日 | 1999〜2025年/29日 |
| SUMMER SONIC千葉 | 34% | 15% | 49.5mm2009年8月9日 | 2000〜2026年/53日 |
| NUMBER SHOT福岡 | 33% | 15% | 63.5mm2019年7月21日 | 2014〜2026年/27日 |
| RISING SUN ROCK FESTIVAL in EZO北海道 | 30% | 8% | 44.0mm2017年8月12日 | 1999〜2026年/50日 |
| GOOD NEIGHBORS JAMBOREE鹿児島 | 29% | 29% | 27.0mm2024年10月5日 | 2010〜2024年/7日参考値 |
| RUSH BALL大阪 | 29% | 13% | 52.0mm2011年9月4日 | 1999〜2025年/45日 |
| AIR JAM千葉 | 25% | 0% | 6.5mm2016年12月23日 | 1997〜2018年/8日参考値 |
| MONSTER baSH香川 | 24% | 14% | 56.5mm2024年8月25日 | 2000〜2025年/51日 |
| ピースフルラブ・ロックフェスティバル沖縄 | 24% | 7% | 161.5mm2000年8月1日 | 1983〜2026年/70日 |
| ap bank fes静岡 | 24% | 0% | 5.0mm2012年8月18日 | 2005〜2025年/41日 |
| FM802 MEET THE WORLD BEAT大阪 | 23% | 9% | 62.0mm2009年7月25日 | 1990〜2026年/35日 |
| GFB(つくばロックフェス)茨城 | 21% | 8% | 43.0mm2012年7月14日 | 2009〜2026年/38日 |
| WILD BUNCH FEST.山口 | 20% | 7% | 24.0mm2023年9月17日 | 2013〜2025年/30日 |
| ROCK IN JAPAN FESTIVAL千葉 | 14% | 1% | 82.5mm2021年8月8日 | 2000〜2025年/70日 |
| STONE HAMMER愛媛 | 8% | 0% | 9.0mm2022年11月13日 | 2014〜2025年/12日 |
| OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL(ジャイガ)大阪 | 0% | 0% | 0.0mm2026年7月25日 | 2017〜2026年/20日 |
出典:気象庁「過去の気象データ検索」。各フェスの実際の開催日について、会場最寄りの観測所の日降水量を集計しました。「雨の日」は日降水量1mm以上、「大雨の日」は10mm以上です(気象庁の降水日の定義に合わせています)。 集計できた日数が10日未満のフェスには「参考値」と付けています。
読み取れること
雨に当たる割合が最も高いのはHAKUBA Mountain Festival(長野)で、 開催日の100%が雨でした。 ただし集計できたのが2日分と少ないため参考値です。 十分な日数があるなかで高いのは、京都大作戦とFUJI ROCK FESTIVALのいずれも45%。開催日のおよそ2日に1日は降っている計算になります。
量まで見ると差がはっきりします。京都大作戦は開催日の34%が10mm以上の大雨で、 これは24フェス中で最も高い数字です。1日の最大は113.5mm(2021年7月3日)。 FUJI ROCKも22%が10mm以上で、「泥のフジロック」と呼ばれてきた印象は 実測でも裏付けられます。
逆に、20日分を集計して一度も1mm以上降っていないのがOSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL(ジャイガ)です。実測気温では 平均35.6℃と24フェス中で最も暑いフェスでもあり、最も暑く、最も降らないという並びになっています。 ROCK IN JAPAN FESTIVALも70日分で雨天率14%と低いほうです。
単日の最大はピースフルラブ・ロックフェスティバルの161.5mm(2000年8月1日)。 雨天率が24%と高くないフェスでも、当たった年にはこの量が降ります。 平均や割合だけを見て装備を決めると、そこで外します。
雨のフェスで効くもの
量より問題になるのは地面です。舗装されていない会場では、 10mm降った時点で足元が変わります。傘は多くのフェスで禁止されているので、 雨具は上から被る形が前提になります。
- 長靴・防水シューズ
- 防水スマホケース
会場ごとの地面の条件と、複数日開催で足すものはフェスの持ち物にまとめています。 FesLogは物販を行っていません。上のリンクは各ストアの検索結果に飛びます。 このページには広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。リンク経由での購入・予約によりFesLogに紹介料が入ることがあります。掲載している商品・サービスの選定に、紹介料の多寡は影響させていません。 Amazonのアソシエイトとして、FesLogは適格販売により収入を得ています。
この数字の出し方
気象庁「過去の気象データ検索」から、各フェスの実際の開催日について 会場最寄りの観測所の日降水量を取得し、フェスごとに集計しました。 開催日はFesLogが収録している開催記録から取っており、中止された回は含みません。 気温のページと同じ観測所・同じ日付を使っています。
- HAKUBA Mountain Festival:会場のうさぎ平は標高約1,400m。観測所(白馬・標高703m)より涼しい。
- FUJI ROCK FESTIVAL:会場の苗場スキー場は標高約900m。観測所(湯沢・標高340m)より涼しく、実際の会場はこの数字より低いとみられる。
- SUMMER SONIC:千葉と大阪の2会場開催。数字は千葉の値。
- NUMBER SHOT:2021年以降の会場は屋内のドーム。数字は屋外だった年を含む全開催日の値。
- ピースフルラブ・ロックフェスティバル:沖縄市に気温を観測する地点がないため、約15km南の那覇の値。
- ap bank fes:観測所(菊川牧之原・標高191m)は会場のつま恋より約90m高い。
- ROCK IN JAPAN FESTIVAL:2021年までは茨城(ひたちなか)開催のため水戸、2022年以降は千葉の値を使っている。
- 使用した観測所:HAKUBA Mountain Festival=白馬、Dr.K Rock Fes=静内、音楽と髭達=新潟、京都大作戦=京都、FUJI ROCK FESTIVAL=湯沢、SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER=山中、KESEN ROCK FESTIVAL=大船渡、SETSTOCK=庄原、Sky Jamboree=長崎、SUMMER SONIC=千葉、NUMBER SHOT=福岡、RISING SUN ROCK FESTIVAL in EZO=石狩、GOOD NEIGHBORS JAMBOREE=加世田、RUSH BALL=堺、AIR JAM=千葉、MONSTER baSH=滝宮、ピースフルラブ・ロックフェスティバル=那覇、ap bank fes=菊川牧之原、FM802 MEET THE WORLD BEAT=豊中、GFB(つくばロックフェス)=土浦、WILD BUNCH FEST.=山口、ROCK IN JAPAN FESTIVAL=千葉、STONE HAMMER=西条、OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL(ジャイガ)=大阪。
この数字で分からないこと
集計しているのはその日に降った総量で、降った時間帯ではありません。 早朝に降って昼に上がった日と、ライブ中ずっと降っていた日が同じ扱いになります。 体感としてはまったく別物です。
また、雨が問題になるかどうかは会場の地面と排水で決まります。 芝生とアスファルトでは同じ20mmでも起きることが違いますが、 ここでは会場の地面を数値として持っていません。
中止・短縮になった回も反映していません。荒天中止の年は開催記録に出演者が 残らないため、集計対象から外れます。つまりここに出ている数字は、実際に開催できた日だけの雨です。